血液病センター/血液内科
概要
当科は、血液疾患や膠原病などの免疫疾患を扱う内科の専門診療科です。
診療方針
血液内科は急性・慢性の各種白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの造血器腫瘍をはじめ自己免疫性溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆などの難治性貧血や特発性血小板減少性紫斑病、血友病などの出血性疾患を扱う内科の一部門です。近年、分子標的療法剤、抗体療法剤などが血液疾患の治療に用いられるようになり、血液疾患の予後が改善してきています。
私たちは患者さんごとに丁寧にお話し、納得された後に、標準的治療(証拠に基づいた最良治療)を実施しています。また、看護部門・薬剤部・検査部・リハビリテーション部門・栄養部門・緩和チームなど院内各専門スタッフと密に協力し、チームで診療しています。
しかしながら、予後不良(難治性)の患者さんもおられますが、緩和チームなどと協力して最善と思われる治療を提供しています。
診療体制
専門性
日本血液学会認定血液専門医:吉田 彌太郎、中坊 幸晴
日本血液学会認定血液指導医:吉田 彌太郎、中坊 幸晴
当院は日本血液学会研修施設に認定されており、血液専門医2名、指導医2名で血液内科全般の診療・治療に当たっています。
診療実績
疾患別入院患者数(令和4年4月~令和5年3月 延べ例数 202例)
急性骨髄性白血病 | 10例 |
---|---|
慢性リンパ性白血病 | 1例 |
骨髄異形成症候群 | 23例 |
悪性リンパ腫 | 86例 |
ホジキンリンパ腫 | 9例 |
多発性骨髄腫 | 46例 |
原発性マクログロブリン血症 | 2例 |
再生不能性貧血 | 3例 |
赤芽球癆 | 4例 |
自己免疫性溶血性貧血 | 3例 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 4例 |
皮膚筋炎 | 1例 |
新型コロナウイルス感染症 | 2例 |
その他 | 8例 |
検査
骨髄穿刺件数 | 60件 |
---|
診療内容の評価
症例の診断および治療の方針・経過・効果判定については週1回行っている血液内科カンファレンスを行っています。また、チーム医療の一環として看護部門・薬剤部・検査部・リハビリテーション部門・栄養部門・緩和チームなどともカンファレンスを行っています。
教育・研究
研修医がローションする場合も各種血液疾患を経験し、診断から治療までを学んでいただきます。インフォームドコンセントの重要性を認識し、標準的治療を施行できるようになっていただきます。また、京大から水・木曜に非常勤で教官が勤務しており、最先端の知識を会得できます。これらを学んで日本血液学会、日本内科学会などで臨床研究、症例発表を、また内外の雑誌にも論文を発表していただきます。
将来計画
高度な専門的診療科のため、京都市南部・宇治地区にはこの科を標榜している病院は少ないのが現状で、これら地区における血液疾患診療の拠点として機能することを目指しています。
クリニカルパス
外来診療表
※都合により外来担当医等が変更している場合がございますので、以下の◎休診・代診情報をご覧頂くか、或いは直接お電話にてお問合わせの上ご確認頂きますようお願い致します。